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中小企業の情報セキュリティ対策8選|会社と顧客の大切な情報を守るために

中小企業の情報セキュリティ対策8選|会社と顧客の大切な情報を守るために

中小企業の情報セキュリティ対策を分かりやすく解説。顧客情報の漏えい、ランサムウェア、メール詐欺、生成AIの情報管理など、会社の大切な情報を守るために実施したい8つの対策を紹介します。

「うちは小さな会社だからサイバー攻撃の対象にはならない」

「ウイルス対策ソフトを入れているから大丈夫」

このように考えていませんか?

現在、企業の情報セキュリティは、会社の規模に関係なく重要な経営課題の一つとなっています。

顧客情報、従業員情報、取引先との契約書、営業資料、経理データなど、企業には守るべき情報が数多く存在します。

これらの情報が流出したり、突然利用できなくなったりすると、日常業務だけでなく、取引先との信頼関係にも影響が生じる可能性があります。

今回は、中小企業が知っておきたい情報セキュリティの基本と、今日から取り組める具体的な対策を解説します。

中小企業もサイバー攻撃の対象になる時代

IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が発表した「情報セキュリティ10大脅威 2026」では、組織向けの脅威として、ランサム攻撃による被害が1位、サプライチェーンや委託先を狙った攻撃が2位となっています。

さらに、3位には「AIの利用をめぐるサイバーリスク」が初めて選ばれました。

これは、企業が注意すべきセキュリティリスクが、従来のコンピューターウイルスだけではなくなっていることを示しています。

特に、取引先とのデータのやり取りやクラウドサービスの利用が増えている企業では、自社だけでなく関係先への影響も考慮する必要があります。

会社の情報が漏えいするとどうなる?

顧客や取引先からの信用を失う

顧客情報や契約内容などが漏えいした場合、顧客への説明や調査、再発防止などの対応が必要になる可能性があります。

企業の信用が損なわれれば、今後の取引や営業活動にも影響するおそれがあります。

業務が停止する

ランサムウェアなどの攻撃では、社内のファイルが暗号化され、使用できなくなる場合があります。

受発注情報や経理データなどが利用できなくなると、通常業務を続けることが難しくなる可能性があります。

復旧に費用と時間がかかる

問題発生後は、原因調査、システムの復旧、セキュリティ対策の見直しなどが必要になる場合があります。

そのため、被害が発生してから対応するのではなく、事前に予防策を講じておくことが重要です。

中小企業が取り組むべき8つの情報セキュリティ対策

1. 会社が保有している情報を把握する

まずは、会社にどのような情報があるのかを整理しましょう。

顧客名簿、従業員情報、契約書、見積書、請求書など、業務で使用している情報はさまざまです。

それぞれの情報が、どこに保存され、誰が利用できる状態になっているのかを確認します。

重要な情報を把握することで、優先的に保護すべき対象が明確になります。

2. パソコンやソフトウェアを最新の状態に保つ

古いOSやソフトウェアには、セキュリティ上の問題が残っている場合があります。

WindowsやmacOS、ブラウザ、業務ソフトなどは、サポートされているバージョンを使用し、必要な更新を行いましょう。

また、パソコンのウイルス対策やファイアウォールも適切に設定する必要があります。

業務で使用する端末を把握し、更新漏れがない状態を目指しましょう。

3. パスワードと多要素認証を強化する

複数のサービスで同じパスワードを使用していると、一つのサービスから認証情報が流出した際に、別のサービスへも不正ログインされる危険性があります。

パスワードは長く、推測されにくいものを使用し、サービスごとに使い分けましょう。

また、メールやクラウドサービスなど重要なアカウントには、多要素認証を設定することが有効です。

可能な場合は、パスキーなどフィッシングに強い認証方式も検討しましょう。

4. 不審なメールや請求連絡を確認する

企業を狙う攻撃の一つに、ビジネスメール詐欺があります。

例えば、取引先を装って振込先の変更を依頼したり、経営者になりすまして送金を指示したりするケースがあります。

メールの差出人名が正しく見えても、実際に本人から送られたものとは限りません。

振込先の変更や重要情報の送付依頼があった場合は、既に把握している電話番号など、メール以外の方法でも確認しましょう。

5. 社内データへのアクセス権限を管理する

会社のすべての情報を、全従業員が閲覧・編集できる必要はありません。

担当業務に応じて、必要な人だけが情報へアクセスできる状態にすることが重要です。

また、退職者のアカウントを削除したり、部署異動に合わせてアクセス権限を変更したりする運用も必要です。

クラウドストレージの共有設定にも注意し、意図せず社外へ情報が公開されていないか定期的に確認しましょう。

6. バックアップを取得し、復旧できる状態にする

顧客データや業務ファイルが突然使えなくなると、事業運営に大きな影響が出ることがあります。

重要な情報は定期的にバックアップし、元データとは別の場所にも保管しましょう。

ランサムウェア対策としては、通常の利用者や感染した端末から簡単に変更・削除できないバックアップを用意することが重要です。

さらに、バックアップデータから実際に復元できるかも確認しておきましょう。

7. クラウドサービスや生成AIの利用ルールを決める

近年は、Google WorkspaceやMicrosoft 365などのクラウドサービスに加え、ChatGPTをはじめとする生成AIを業務で利用する企業も増えています。

これらのサービスは業務効率化に役立つ一方で、利用方法によっては情報漏えいにつながる可能性があります。

特に、顧客情報や社外秘の資料などを、会社が許可していないAIサービスへ入力することには注意が必要です。

利用するサービス、入力してよい情報、共有方法、管理担当者などを社内ルールとして定めましょう。

AIの利用を一律に禁止するのではなく、安全に活用できる環境を整えることが大切です。

8. 従業員教育と事故発生時の対応体制を整える

どれだけ技術的な対策を導入しても、従業員が危険性を知らなければ、セキュリティ事故を防ぐことは難しくなります。

不審なメールの見分け方、パスワード管理、情報の持ち出し、クラウドサービスの利用方法などを定期的に共有しましょう。

また、万が一トラブルが発生した際に、誰に報告するのか、どのように被害を拡大させないのかを決めておく必要があります。

小規模な企業であっても、緊急時の連絡先と初動対応を明確にしておくことが重要です。

情報セキュリティは何から始めるべき?

すべてのセキュリティ対策を一度に実施する必要はありません。

まずは、費用を大きくかけずに実施できる基本的な対策から始めましょう。

最優先:現在の危険を減らす

重要なアカウントの多要素認証、ソフトウェアの更新、不要なアカウントの整理を行います。

次の段階:会社の情報を守る

重要データの保管場所とアクセス権限を把握し、バックアップや共有設定を見直します。

継続的な段階:会社全体で運用する

従業員教育、クラウド・AI利用ルールの整備、事故発生時の対応手順の確認を進めます。

こうした取り組みは、IPAが公開する「中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン」でも紹介されています。

よくある質問

Q. 小規模な会社でも情報セキュリティ対策は必要ですか?

はい。会社の規模に関係なく、顧客情報や取引先の情報を扱う企業にはセキュリティリスクがあります。

特に、メールやクラウドサービスなど、日常業務で使用している環境から対策することが重要です。

Q. セキュリティ対策には高額な費用が必要ですか?

必ずしも高額なシステムが必要なわけではありません。

ソフトウェアの更新、多要素認証、アクセス権限の整理、従業員教育など、比較的取り組みやすい対策もあります。

まずは自社の状況を把握し、リスクの高い箇所から改善していきましょう。

まとめ|セキュリティ対策は会社の信頼を守るための取り組み

情報セキュリティは、単なるITの問題ではありません。

お客様の情報を守り、事業を安定して継続するための重要な経営課題です。

「今まで問題が起きなかったから大丈夫」と考えるのではなく、現在の社内環境にどのようなリスクがあるのかを確認することから始めましょう。

株式会社PieceInnovationでは、システム開発やITコンサルティングなど、企業の業務環境に関するご相談を承っています。

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参考資料

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